成瀬映画に登場する風景


NEW 2018.4.6 画面写真追加


『妻』(1953年)A 2007.5.19

中川(上原謙)が大阪出張の際に、元会社同僚の未亡人の房子(丹阿弥谷津子)と待ち合わせる、大阪・中之島公園。
このシーンの写真は「成瀬巳喜男 日常のきらめき」(スザンネ・シェアマン著:キネマ旬報社)のP202に掲載されてますので参照してください。


中川(上原謙)が歩いてくる中之島公園。現在は工事中でこの場所には入れないので上から撮影しました。映画では写真奥から手前に向かって歩いてきます。
柳に隠れて見えにくいですが、画面奥に見える「難波橋」と川(土佐堀川)沿いの建物の感じは当時の面影を残しています。

 


中川(上原謙)が房子(丹阿弥谷津子)と息子と会って挨拶する場所はちょうどこの写真の手前あたりか?



房子(丹阿弥谷津子)が息子の手をひいて歩いてくるシーンのバックに映っていた大阪市役所(写真奥の白い高い建物)と中之島図書館(写真中央の茶色の建物)。
映画に映っているのは、旧大阪市庁舎ですが、これはネット検索したら1985年に建て替えられたそうです。
映画には旧大阪市庁舎にあった特徴的な塔がはっきりと映っています。

 


これも上の写真と同じシーンにバックに映っていた「栴檀木橋」(せんだんのぎばし:難しい名前!)。
この橋は、難波橋と淀屋橋の間にあります。
この橋にある碑を読むと、橋は何度が架け替えられ、映画に映っているのは昭和10年に架け替えられた橋のようで、
その後昭和60年にこの橋も現在の形に架け替えられたようです。
中川(上原謙)と会った後の和服姿で微笑んでいる房子(丹阿弥谷津子)のショットのバックにもこの橋が映っています。

 


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